
2 RAID 技術の概要
この章では、このガイドで使用される用語を定義し、一部の HP 製ビジネス向けコンピューターでサ
ポートされる RAID 技術を説明します。
RAID の用語
以下の表の用語の中には、より広範な意味を持つものもありますが、ここではこのガイドに記載され
ている RAID 実装に関して定義されています。
用語 定義
耐障害性 1 つのドライブに障害があった場合でも操作を続行できるコンピューターの能力。耐障
害性は、信頼性と同じように使用される場合もありますが、この 2 つの用語は異なりま
す
HDD RAID アレイでの 1 つの物理的なハードドライブ
オプション ROM システム BIOS 内部のソフトウェア モジュールで、特定のハードウェアに対する拡張サ
ポートを提供します。RAID オプション ROM は、システム上の RAID ボリュームを管理
および構成するためのユーザー インターフェイスを提供するだけでなく、RAID ボ
リュームからのブートもサポートしています
プライマリ ドライブ コンピューターのメインの内蔵ハードドライブ
RAID アレイ オペレーティング システム上は 1 つの論理ドライブとして表示される、複数の物理ドラ
イブ
RAID の移行 非 RAID から RAID 構成へのデータの変更。ある RAID レベルから別の RAID レベルへ
のデータの変更(「RAID レベル移行」とも呼ばれます)はサポートされていません
RAID ボリューム オペレーティング システム上は 1 つのハードドライブとして表示される、RAID アレイ
全体にわたる固定領域
リカバリ ドライブ RAID 1 およびリカバリ ボリュームで、ミラー(プライマリのコピー)ドライブとして
指定されたハードドライブ
信頼性 ハードドライブが障害なく操作できると期待される期間の期待値。平均故障間隔
(MTBF)とも呼ばれます
ストライプ RAID ボリューム内の単一ハードドライブ上のデータのセット
ストライピング 読み取り/書き込みのパフォーマンスを向上させるために、複数ディスク ドライブにデー
タを分散させること
SSD(Solid State Drive) 回転式メディアのないフラッシュベースまたは DRAM ベースのハードドライブ
SED(Self Encrypting Drive) ハードウェアによる暗号化を使用してドライブ上のデータを保護するハードドライブ
mSATA モジュール mSATA コネクタを搭載したフラッシュ メモリ モジュール
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第 2 章 RAID 技術の概要
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